サブコンテンツ

印材として用いられ原材料の中でも比較的に安価で入手しやすいのが木材

印鑑の原材料について(3)

【柘植】
印材として用いられ原材料の中でも比較的に安価で入手しやすいのが木材の柘植と呼ばれるものになります。
柘植は象牙と同じくらい古い印材としての歴史を持っており、世間一般にも広く知られています。
最高級品として知られているのが薩摩産の柘植になります。
薩摩柘植や薩摩本柘とも呼ばれている薩摩産の柘植は木材の中では最も繊維が密な印材です。
硬度、粘り、ともに申し分なく、印影もきれいに出ます。
手入れ方法などに気を配れば、かなり長く使っていくこともできるのです。
薩摩柘植の始まりは、江戸時代の島津斉彬公の時代だったと言われています。
この頃、産業振興の一つとして告げが育成されるようになったのだということです。
従来からの生息していた古柘に改良を加えたものから優良な本柘だけを選び出し、櫛などの原材料として使われていたそうです。
印材としてはひびや形の崩れなどが起こりにくく、油のなじみが良いという特性を持っています。
櫛以外では、将棋の駒、そろばんの玉などにも加工されることがありました。
近年では、薩摩柘植の80%は印鑑へと加工され、その他は日本髪を結うときなどの櫛として使われています。
注意して欲しいのは、朱肉の拭き取りです。
薩摩柘植の印鑑は、使ったあとにティッシュや布などで印面に残った朱肉をきれいに取らなければ長持ちしません。
朱肉の油分が柘植に染み込み、長年かけて木材を変質させ、木材はもろくするためです。
場合によっては印影の枠などが欠け、実印や銀行員として照合できなくなることもあります。

このページの先頭へ